本染め手拭い色味について

本染め手拭いの染めについての確認。
染工所に染め色についての確認を行った。

色味は黄緑色。これは費用的には淡色となり、通常の費用で問題ないことが多いが、調色の難しさと染料の高騰により若干の費用変更がある場合があるとのこと。また、色味については上記の通り調色をして染めるため、色ブレは多少は了解をもらうべき。どうしてもばっちりその通りの色に調色することは難しい。

一番の難点

今回の柄には関係ないが、調色する場合において、染め始めと染め終わりの色味に変化(色ムラ)が出やすい組み合わせがある。10反程度ではさほど違いは出ないが20~30反以上となると調色して染める場合には注意が必要。
今回の黄緑は特に色ムラが出やすい。色ムラと言っても手拭い1枚のなかで色のムラがでるわけではない。上記の通り染め始めの1枚と染め終わりの1枚の色に違いがでる。

これは染料の比重に違いがあるため起こる。青色は軽く、黄色は重い。最初は混ぜ合わせてちょうどよい色味の染料を作り染め始めるが時間がたつにつれて比重差で青が上になる。染料は上からすくってゆくため、最初は青みが強くなりやすく、最後は黄色が強くなりやすい。これは染める人による差もあるが、数量が多くなると色の違いも顕著にでる場合がある為注意が必要。