米国(アメリカ)の綿

米国は世界2位の綿産国です。綿花の輸出国としては世界1位です。40種余りの品種を栽培しているので、綿花のデパートと言われています。大部分はアプランド綿ですが、1990年代後半よりスーピマ綿(超長綿)の生産も増えています。綿の主な生産地は、カリフォルニア州・アリゾナ州・テキサス州・ミシシッピー州・ニューメキシコ州などです。

サンホーキン綿

カリフォルニア州のサンホーキンバレイで灌漑栽培されている、サンホーキン綿が日本では好んで使用されています。アプランド綿の中では最も強度があり、色合いが健康的なナチュラルホワイトなので、高級綿ニット糸の原料としては、同一価格帯の綿花の中では最高の評価がされています。繊維長は1・2/32~1・4/32インチ以上に達し、繊維強力も優れています。また、綿作管理技術や夾雑物除去能力が高いため、世界で最もクリーンな綿の1つとされています。摘み取りが機械化されているためのデメリットは幾らかありますが、糸にする際の均質性は申し分ありません。 単一品種作付け制度によりヒルスツム(アプランド)綿のアカラ種だけが植えられていますが、広大な谷で栽培されているため、すべてが一定の品質、同じグレードに育つわけではありませんので注意が必要です。

カリフォルニア/アリゾナ綿カリフォルニア南部のインペリアルバレイとアリゾナ州で栽培されています。サンホーキン綿に次いで良く使用されています。サンホーキン綿と同じアカラ系統の品種を栽培していますが、気候風土の違いにより、繊維長・強度・色合いともにやや劣るものになっています。

メンフィス綿

ミシシッピー州で栽培されている綿で、主に欧州に輸出されています。綿と種とを分割するジンという機械に旧式のものを使用しているものが多く、時間がかかるため綿に割高感がありますが、繊維の傷みが少ないということに着目して、これを好んで使用する紡績会社が日本にもあります。

スーピマ綿

アリゾナ州・ニューメキシコ州・カリフォルニア州などで栽培されるようになっている長超綿です。品質がすべての点で平均以上に優れており、均斉度の高い綿の糸でつくった生地は光沢が出ます。また天然の撚りによるバルキー性(ふんわり感)も出ます。

この他、テキサス州などで、日本で太番手用として使用されている中繊維綿を主として色々な品種が栽培されています